CCUS(建設キャリアアップシステム)の登録が開始されて5年以上が経ち、登録技能者数は124万人強(令和5年7月末)となり建設業に従事する4人に1人がキャリアアップカードを持っている状態になりました。
最初はこんなん誰も登録せんやろ?と思っていましたが、正直、CCUS側のあの手この手で何とかここまでこぎ着けた感があります。
ここまで登録者数が増えてくると、転職してきた従業員の中には、前社で既にCCUSの技能者登録済みだったというパターンが増えてきていますので、今回は転職者の建設キャリアアップシステム登録についてやるべき事や注意点について書いていきたいと思います。
●面倒だしよく分からないので頼んでしまいたいという事業様はコチラへ
⇒ 建設キャリアアップシステム格安申請代行|全国対応
目次
その転職者、本当にCCUS登録していませんか?
転職してきた従業員の建設キャリアアップの技能者登録を頼まれることが結構あります。
最初にキャリアアップカードは持っていないか、転職前の会社で登録済みでないか確認するのですが、カードは持ってないし登録はしてないということでも、実際、新規の申請準備をし、いざ申請しようとすると登録済みであることがちょくちょくあります。
この理由としては、前社で登録はされていたけど、実際にカードを使うことがなく、登録したことを知らされていなかったり、あるいは忘れていたり、カードを持っていたけど退社時に返却させられており、登録してるかとか聞かれても何の事やら分からないといったような理由があるようです。
そもそも会社が登録してあげたとしても、キャリアアップカードは会社のものではなく技能者本人のものなんですけど、この辺が正しく認識されていないことも多いです。
自社の従業員が退職する際は、キャリアアップカードは本人に渡してあげてくださいね。また、その際にパスワードも伝えてあげてください!
カードを持っていても、パスワードが分からない方は非常に多いです。
転職してきた従業員のキャリアアップ登録
転職してきた従業員がCCUS未登録であれば、登録するなら新規登録です。
ただ、その従業員がCCUSの技能者登録をしており、IDが発行されているのであれば、新規登録をすることが出来ません。
登録済みのIDを使って、以下のような事項の変更登録をする必要があります。
ほぼほぼ、変更登録が必要になる項目
健康保険・年金保険
会社が変わったことにより、ほぼ変更が必要になるの社会保険関係です。
転職前も転職後も国民健康保険・国民年金であれば、そのままも場合もありますが、そうでなければ会社が変われば保険も変わりますので、新しい確認書類を添付して情報を書き換えます。
雇用保険
従業員であれば雇用保険は、どんな状況であれ絶対ですね。
所属事業者
所属事業者はもちろん変わっていますので、新しく主たる事業者を登録しなくてはなりません。
結構、変更登録が必要になる項目
送付先住所
キャリアアップからの郵送物の送付先住所は会社にしているところが大半ですので、自宅住所でなく会社住所になっていれば変更しなければ、何か郵送されるときは退職した会社に送付されてしまいます。
経験
キャリアアップの経験は、グリーンサイトと違って経験開始年月日を入れ込むタイプではないので、都度、自分で増やしていかなくてはなりませんので、登録時のままであることが多いです。
ついでですので、経験年数を増やしておくのが良いでしょう。
状況によっては、変更登録が必要になる項目
現住所
転職に伴って、引っ越しをされる事も多いです。
その場合は現住所も変更しておきましょう。固定電話を登録しているなら、その番号も変わっていれば要変更です。
メールアドレス・緊急連絡先
メールアドレスと緊急連絡先は会社になっているパターンがあります。技能実習生の場合は、その方が多いくらいですので、元々の登録がどうなっているか確認し、変更が必要であればしておきましょう。
また実習生の場合は、登録している在留期間が切れていたら、新しい在留カードと情報に書き換えておきましょう。
建退共・中退共
新しく建退共や中退共に加入したのであれば、登録しておきましょう。
健康診断
詳細型登録の方や、簡略型と詳細型が分かれる前に登録した方は健康診断受診日の項目があります。転職に伴い受けられる方が多いと思いますので、しっかり更新しておきましょう。
とまぁ、こんなところでしょうか。
元々の登録状況を確認し、変更箇所を見定める必要がありますので、新規登録よりも面倒な手続きかもしれません。