建設キャリアアップシステム

現場運用に登録情報の変更|CCUS登録だけして放置は意味ナシ!

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元請からうるさく言われて建設キャリアップシステム(CCUS)に登録したけど、それから何をどうすればいいのか全くもって分からないという方も非常に多いです。

本当に取らされただけで何も利用していないという事業所も今はありますが、カードリーダーが設置された現場、CCUSのシステムを使って施工体制を作る現場が増えてきています。

ここでは、CCUS登録後にしていく事を簡単にまとめていきたいと思います。

下請事業者のCCUS現場運用

現場情報の登録は元請事業者が行うのですが、下請事業者も施工体制の登録を行う必要があります。

施工体制の登録は元請事業者が登録した現場・契約情報に対して、所属している技能者が携わる現場ごとに行うのですが、この登録は全てキャリアアップシステム上で行います。

この際、技能者の職種や立場(職長・班長・安全衛生責任者・監理技術者・主任技術者等)や作業内容をあらかじめ登録しておくことで、建設キャリアアップカードを読み取った際に具体的な就業履歴が蓄積されるようになります。

ただ、既に技能者登録が完了しカードを持っている技能者でも、事業者IDとの紐付け(関連付け)をしていなければ所属していない事になり、施工体制登録が出来ませんので、まだの場合はまずは技能者IDと事業者IDの紐付けをしましょう。

施工体制の登録が出来れば、建設キャリアアップカードでカードリーダーをタッチするなどして、建設キャリアアップシステムに就業履歴が蓄積できるようになります。

当事務所では施工体制登録などの代行もお引き受けいたします。

下記の電話番号またはお問い合わせフォームまでご連絡ください。


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元請事業者のCCUS現場運用

元請事業者は、まず現場を管理するために組織体制と管理者の設定を行います。

組織体制は第一階層、第二階層、第三階層、現場という感じで規模に応じて第三階層まで設定できますが、階層を増やすと、その階層の支店や部門ごとに管理者IDが必要となり、増やしたID一つにつき年間11,400円の利用料が発生します。

ただし、現場管理者IDは無料となっています。

次に行うのが現場・契約情報の登録です。現場の規模や工種を問わず、全ての現場を登録します。

登録する内容は現場情報、契約情報、工事情報の3つですが、現場情報以外は省略することも可能です。

登録された現場には現場IDが、現場担当者には現場管理者IDが付与され、現場IDには就業履歴と施工体制台帳が紐付けされます。

元請事業者はシステム上での情報登録の他、カードリーダーの設置など、以下のようなハード面での準備も必要となります。

① 就業履歴蓄積アプリ「建レコ」をインストールする機器
 パソコン、iPad、iPhone

② インターネット接続環境
 PCの場合はLANかWi-Fi、iPad/iPhoneの場合はWi-Fiか4G(LTE)

③ カードリーダー
 USBタイプかBluetoothタイプ

カードリーダーは12,000円~33,000円程の値段帯です。

後は用途に応じて、セキュリティーワイヤーロックや収納ボックスなどの「盗難防止用品」があるといいでしょう。

ただ、このカードリーダーの運用は、運用面でかなり不具合があるのが実情です。

小規模な現場などでは電源やネット環境、カードリーダーの保管場所がなかったり、工期が短く設備準備が間に合わなかったり、常駐管理者を配備できない等の問題があります。

逆に大規模な広い現場では複数のカードリーダー設置が必要といった問題が出ています。

そこで、携帯電話の発信や顔認証を活用した入退場システムの現場実証が行われているところです。

これらの手法だと、技能者にとっては毎回カードを取り出してリーダーにタッチする手間が省けますし、カード忘れといった事態も防げます。

事業者としてもカードリーダーを設置しなくても良いので、この先はこちらが主流になるのではないでしょうか。

なお、元請事業者には現場利用料が発生します。

現場利用料は、1人の技能者がカードリーダーにタッチする際に10円です。

例えば10人の技能者が30日就業した場合は、10人×30日×10円=3,000円 となります。

ちなみに、同一現場へ1日に複数回入場しても1回扱いで、月末締めで翌月初旬に請求書が送られてきます。

CCUS登録情報は放置しないで!

建設キャリアアップシステムの情報は、時が経てば当然、登録している情報が古くなってしまいますが、これは自動更新されたりしません。

事業者登録であれば、代表者や登録責任者が変わったとき、会社を移転したとき、増資したとき、新たに公的保険に加入したとき、主要な取引先が増えたときなど情報変更する必要が出てきます。

また、何も変更がなくても、前年の売上高は毎年変わります。

従業員の技能者登録であれば、健康診断受診日や経験年数は毎年変わりますし、新たな資格を取得すれば追加での登録も必要ですね。

また、引っ越しすれば住所なども変わりますし、結婚などで苗字が変わることもあるでしょう。

そういった登録情報の変更をこまめに出来れば良いのですが、なかなか時間も取れず、また慣れないシステム上での変更は思いの他、手間が掛かります。

現状、取るだけ取って放置状態の事業所もありますが、これから本格的に運用されていくとそうは行かなくなってくるでしょう。

当事務所では、そんな面倒な登録情報の変更、それに先ほどお話しした施工体制の登録をまとめて、継続した代行とサポートも可能です。

費用は月額の定額料金になりますので、お問い合わせ頂きましたらお見積りさせて頂きます。

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